【レビュー】写真+位置情報は新たな思い出の扉になる:CASIO EXILM EX-H20G
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カシオ、屋内でも測位可能な“ハイブリッドGPS”搭載の「EX-H20G」 - デジカメWatch
GPS内蔵旅デジカメの本命――“EXILIM”「EX-H20G」 (1/5) - ITmedia デジカメプラス
□最初にやる事
えーっと、EX-H20GはGPSがついている事が最大の売りにも関わらず、初期設定ではGPSがオフになっています。これでは位置情報は拾ってこれませんので買ってすぐにやる事は第一にGPS機能をONにすることだと思います。
設定は簡単で電源ボタンを押してから背面のMENUボタンを押してメニュー画面を出し、設定タブのGPSを[入]にするだけです。
※電源オフ時でもバックグラウンドでGPSデータを取得する為完全に電源オフにはなっておらず、飛行機の離着陸時などは設定でGPSオフにする必要があるようです。
とりあえず、これでGPSは使えて写真に位置情報を埋め込めるようになります。この埋め込みのことを一般的にはジオタグと呼びますので覚えておいた方がよいです。もちろん、このジオタグは規格があるのでジオタグ対応のサービスやソフトがあれば写真に埋め込まれた位置情報を読み込んで活用できます。ちなみにiPhoneもGPSがあるのでジオタグ対応してますよ。
ついでに、時刻自動調整も[入]にしておくとGPSから送られてくる位置情報に加えて時間の情報も取得されて時差補正も自動で行ってくれるようになります。
□まずは撮影
GPS機能が使えるようになったところで、まずは撮影してみました。
再生すると、画面下に撮影した場所が表示されます。これは直感的でいいですよね。とはいえ、これ駅ホームから撮影したんですが、地名情報はイカロスの森という劇場になってしまっています。てっきりこの場所がそうなんだと思ったんですが知らないと分からないですね。あとで情報修正ができればよいのですが、消去しかできないのは残念です。
撮影時にも画面下に場所が表示されますが左右キーで切り替えができるので自分の残したい位置情報名を選択することができます。緯度経度の記録はそのままのようです。動画にも位置情報は記録されます。
記録は住所というより地名や名所が表示される感じですね。
イロイロと撮影した後には地図上で一覧させることができます。左上の地球見たいなアイコンキーを二回押せば地図上に自分が撮影した場所が青い点で表示されます。撮影位置だけでなく撮影方向(切り欠きのある方向)まで記録されているのには驚きました。ズームキーで縮尺が変えられ方向キーで位置を移動できます。
ただ、都市部は結構詳細な地図データをもっていてかなり便利なのですがちょっと都市部を離れるととたんにデータ量が減ってしまいます。それはある程度仕方が無いとしてもデータ量が減るとズームも同時に制限が掛かるのは残念。データ量が少なくても構わないので、せめてズームは最後まで出来るようにして欲しいところです。
ちなみに、一回押しだと周辺の観光スポットが表示されますので、旅行時には便利かもしれません。
自分(正確にはカメラ)が移動したログも表示されます。最大7日間は保持されていて表示は
1日〜7日まで選べます。1日を選んだ場合でも表示されないだけで7日間のログが消えず内部には残っていますので再び7日間を選ぶとログは7日間表示されます。(変なところいったらばれますよーw、ログ消去機能も欲しい所)
※12月6日に追加されたファームアップデートにより移動ログデータを1日単位でGoogle Earthなどで利用できるKMLファイルとして出力できるようになったようです。
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□GPS以外の機能
EX-H20GでGPS以外の機能についても少し触れておかないといけませんね。GPS以外の機能についてはEX-H15を基本的に踏襲している様子です。EX-H15はEX-H10のアップデート版ですのでEX-H10のレビューも参考になるかと思います。
EX-H10とEX-H20Gで大きく違うのは自動シーンセレクト機能ですね。EX-H20Gにはプレミアムオートというのが搭載されていて、これはかなり優秀に思いました。EX-H10がオートベストショットということで6つの代表的なベストショットから一つを自動的に選んで撮影でしたが、このプレミアムオートは撮影画像をリアルタイムに解析して撮影時に最適撮影設定を、撮影後に最適画像処理を加えることでなにも考えなくても綺麗な写真がばっちりと撮れます。とりあえず、この設定にしておけばOK的なものですね。ただ、保存時の処理に結構時間が掛かるので、連続して撮影したい時には向きません。
あと、パノラマ撮影機能も搭載。自分はサイバーショットで既に使っているので、使い方はほぼ同じですね。カメラをぐるっと回すだけでパノラマ写真が自動的に作成されます。
画質的にはDSC-TX5の方がいいなと思うことがシバシバありましたね。それはプレミアムオートの絵作りが少々作られた感がある気がするかもしれません。1400万画素という高画素にもかかわらず解像感に乏しいのもプレミアムアートのちょっと大げさな画像処理の影響かも。
細かい機能ですが、撮影日時の修正が撮影後に出来るようになっています。海外旅行時などの時差補正やうっかり時刻設定をミスしてもカメラだけで修正できるのは嬉しいですね。前述しましたがGPS情報は消去はできても修正できないのは惜しいです。
□まとめ
第一にどこで何を撮影したのかがパッとわかるのはいいですよね。再生時には地名が表示されるのですぐに撮影した場所がわかります。iPhoneでよく経験しているのですが、思いもよらないところに撮影した記録が残っていたりして、そういうのを見てあーあの時にいったあの場所かー、あ、去年も行ってる!と記憶が蘇るのでとても面白いです。通常なら時間や画像から記憶をよびもどしてくるのですが、場所から記憶を戻すのは新鮮ですよ。
MARUTOやMARUTOの実家のご両親にも見せたところGPS機能はかなり好評でしたね。まず、自分の住んでいるところが表示されて驚き、出かけたところがわかって驚きとインパクト大きいですw。ご両親は土日祝はよく山歩きに出かけられますしそういったところでGPSで記録が残せるというのはポイント高かったようです。
移動ログに関しても、電源OFF時にも移動記録を取得し続けてくれているというのが素晴らしいです。カーナビ同様にGPSだけでなくモーションセンサーに方位センサーを搭載していることでGPS電波が受信できなくても正確に移動ログを残せるようです。
バッテリー寿命に関してもHシリーズであることから分かるように大容量バッテリーNP-90を搭載しているのでかなり優秀。さすがにGPS非搭載のHシリーズの1000枚撮影というわけには行きませんが、それでもCIPA基準で600枚撮影可能。
残念なのは初期設定ではGPS機能がオフになっていること。これはどうしても納得できない設定。せっかくのGPS搭載機なのにGPS機能がオフってどうい うこと?って思います。あとは、地図情報が更新される予定がないことも残念。例えば自由にデータが入れ替えることができるようになっていれば、自分の住んでいる地域や、旅行行く地域の情報をより詳細にいれておくなんてことができるとかなり便利ではないかと思います。今後Wi-Fiでも搭載されれば可能になると信じましょう。
要望的には、やはり自宅周辺のGPSデータの扱いですね。できれば自宅周辺(例えば半径50km以内)とかはGPSデータは自動で記録しないような設定も欲しいところです。そうすれば意図せずブログなどにアップしても安心できます(これ、iPhoneアプリでも欲しい...)さらにいえば、EXILIMの新たな売りとなった高速連写機能や直感的に操作できるタッチパネルも欲しいところです。こちらも今後の展開に期待。
最後に、実は自分はiPhoneでGPS記録はあまり便利とは感じておらずセキュリティーの観点からもずっとオ フで使っていました。しかし、今回EX-H20Gを使ったことで、あらためてGPSの位置情報が写真についていることの楽しさがわかりオンにして使い始めています。さらに、GPS情報をうまく活用できるアプリも購入してしまいましたw
EXILIMは常にコンデジに搭載する新機能を開拓してきましたし、実際に、長寿命バッテリーや高倍率ズーム、高速連写と各社追従してきましたから、今後は各社GPSを搭載してくるのは間違いない気がします。
□他の方のレビュー
CASIO「EXILIM EX-H20G」雑感レビュー - aquapple
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