【レビュー】CANON iVIS HF M31のボディーチェック
前回のレビューに続いて、今度はCanon フルハイビジョンビデオカメラ iVIS HF M31(以下M31)のボディーをチェックしてみたいと思います。ちょっと古いですが、自己所有のPanasonic HDC-SD100(以下SD100)が比較対象となります。SD100を購入した理由などはこちらをご覧ください
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□外見
まず、外見ですが、いろいろな角度から比較してみました。
M31はやはり渋いレッドが美しい(笑)
それはさておきサイズ的にはM30の方が短く、ファインダーがない分高さも低いですが、幅はSD100よりも大きいのはちょっと意外でした。全体的な印象としてもM31の方がややコンパクトかな?という程度ですね。
外見上はファインダーの有無が大きなデザイン上の違いになっています。
マイクですが、M31がステレオ2chのみなのに対し、SD100は鏡筒上部に5.1chのマイクを標準で備えています。M31は外部マイクでないと5.1chに対応しません。
□液晶周り
M31には液晶左側には強力な手ぶれ補正を行うボタンが配置してありますね。液晶サイズは同じ2.7インチです。ボタン分M31が横に長いって感じ。
なんというか、このボタンはわざと液晶の左側に配置したんでしょうね。ビデオカメラって通常は片手持ちするんですが、手ブレをそもそもしないようにするには液晶をもう一方の手で支えて両手持ちすれば良いことは昔からよく言われていますので、この位置にボタンを持ってきて押しっぱなしにさせることでより手ぶれ補正効果を高めよう!ということだと思います。
タッチパネル搭載のM31は側面の操作ボタン類が少なくスッキリしています。バッテリーの取り外しレバーがここにあるのが新鮮。SD100は蓋はありますが、接続端子も含めかなりごちゃごちゃとしています。操作ボタンが本体側にあって画面と90度向きが違うので操作しづらいのです。
M31のUSBやHDMIなどの端子類は、液晶とは反対側にあります。
フラッシュの位置が違いますね(どうでーもいいって)。M31はレンズ下にマイクがあります。レンズはM31が自家製。SD100はLEICA。
カードスロットは両方ともほぼ同じ位置にありますね。M31の液晶面がフラットなのが良く分かります。タッチ操作しやすいですよ。液晶サイズは2.7型と同じですがSD100が30万画素、M31は21万画素とこの辺はフラッグシップだったSD100が気持ち高画素ですね。液晶サイズは大きさの制限から仕方が無いとしてももうちょっと高画質よりのが欲しいところですが、価格帯を考えると仕方ないかも。
参考までにiVISの上位のS21は液晶サイズが3.5型で92万画素とまさに圧倒的なスペックとなっています。逆にPanasonicの最新のフラッグシップであるTM700は3型で21万画素と液晶サイズは大きくなっているのに画素数が下がっているのは残念ですね。ソニーのフラッグシップもHDR-CX550Vも同等レベルの液晶をおごってますし、Panasonicのフラッグシップにもこのぐらいの液晶が欲しいです。
□底面
底面。M31の方が横幅が広いです。SD100は絞り込まれてたりするので細く見えます。底には両者ともに三脚穴があります。M31の三脚穴がかなり後ろよりにあります。SD100はバッテリーを取り外すスライドスイッチも底面にあります(M31は液晶を開いた側面にあります)。
SLIK U7700の雲台を取り付けてみました。M31の横幅が広いのが良く分かります。M31はかなり後ろ側でバッテリーも完全に見えませんのでバッテリーの脱着は無理です。SD100の方はSLIK U7700の雲台であれば脱着レバーも露出してますしバッテリーを交換することは問題ありません。
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M31もSD100も雲台を取り付けるとSDカードスロットは完全に開きません。
最近は運動会でも雲台付きの三脚をよく見かけるようになりましたし、コンパクトモデルでエントリー向けであっても、メディアやバッテリーの取り外しは三脚につけたままできるというのはごく基本的なことだと思います。このようなことは他の方のレビューをみても結構書かれていますし、各メーカーの開発者はまったくもって無視しているというのが信じられません。(各社のフラッグシップ機は改善されてきてますが...)
□ホールディング
握ってみました。どちらが握りやすいかというと、SD100ですね。握りやすいように側面に絶妙なカーブをつけてあります。逆にM31は鏡筒の丸さをそのまま後ろに伸ばしたデザインにしてあるため上部のカーブが大きく若干SD100より握りが甘い感じ。録画ボタンや、ズームボタンに関しては両者とも殆ど同じ位置で操作性にもんだいはありません。
ただ、M31は電源ボタンが反対側にあるので、片手で電源を入れて撮影開始はよっぽど指が長い人でないと無理です。録画再生の切り替えも液晶を開けた側面にあり撮影してすぐに確認というのお片手では無理。逆にSD100は録画ボタンのすぐ横にある回転レバーでON/OFFも含めて録画再生も親指一つで簡単に切り替えできるので便利です。M31は基本両手で構えろ!という意思表示なのかもしれませんが、オート撮影とマニュアル撮影の切り替えボタンこそ左側にして、電源ボタンは右側にあるべきだと思います。
□まとめ
iVIS HF M31と、HDC-SD100を比較してみましたがいかがでしたでしょうか?M31のレッドカラーはやっぱり美しく、シルバーを選ぶのはありえないと思うほどですね。男性がもっていても何の違和感もありませんのでレッドを超オススメします。
さて、デザインですが、内蔵メモリータイプとしての基本的なスタイルという感じですね。ファインダーがあればもうちょっと高級志向に振れただろうなとは思います。
液晶周りですが、液晶面がフラットであるのは特筆すべきことでしょう。というのもタッチパネルですので端っこまでしっかりとタッチしようと思ったら液晶の段差は邪魔になります。これは他社にも是非採用してほしいと感じます。
底面...。もう、ビデオカメラでは永遠のテーマというべき三脚使用時の使い勝手ですが、いくら手ぶれ補正が強力で手持ち撮影しても大丈夫といっても、運動会や音楽会など長時間手持ちで撮影するのは非常にしんどく、お子さんをお持ちの方ならば三脚は必須のアイテムだと考えています。なのになのに、M31は三脚使用すると、SDカードどころかバッテリーすら交換できなくなるという酷さです。SDカード交換に関しては内蔵メモリーも32GBありMXPモードでも約3時間撮影できることを考えると、空き容量に余裕をもって撮影に望めばほぼ無交換でいけるとは思いますが、バッテリーに関しては標準バッテリー連続でも1時間45分程度しか持たず。1日ある運動会には厳しくそのたびに雲台を取り外さないといけないのは大変です。側面にリリースボタンがあってもバッテリー自体が抜けない状態では意味がありません。
ホールディングに関しては、基本的に握りは問題ないと思いますが、電源ボタンや録画再生切り替えボタンの位置が片手では操作できない位置にあるのが残念です。せっかく手ぶれ補正が強力なのですから片手ですべて操作できるように配置してほしかったと思います。
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