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2009年10月14日 (水)

【デジモノ】羽根がないんじゃなく羽根が見えないだけ:Dyson Air Multiplier

なんだか、羽根が内のに風がでる扇風機と不思議がられているDysonが発表した「Dyson Air Multiplier」ですが、羽根がないんじゃなく羽根が見えないだけですね。

この「Dyson Air Multiplier」は下部の円筒と上部のリングから成ってますが、下部の円筒の中に、羽根が入っていて、スリットから空気を吸い込みリングの空洞の中に空気を送り込んでいるようです。そして、リングにあるわずかなスリットから高速で空気を噴き出させて周囲の空気を巻き込んで送り出すという仕組みのようです。

Air Multiplier technology development:Inside Dyson | Dyson.com

上記のDysonのページには流体解析を使って、気流を解析しているかのような画像も掲載されていますね。

「Dysonの技術は流体力学を利用した独自の技術で空気の流れを15倍に増幅し、毎秒119ガロンの空気をスムーズに流すという。」

は、ちゃんと解釈しないと誤解を招きそうです。

エネルギー保存則から考えて、1のエネルギーから15倍のエネルギーが発生することはありえません。

1の空気を使って15倍の空気を移動させるにはロスがあるので15倍以上のエネルギーが必要です。

下の円筒中のファンが扇風機の羽根よりも強力に作動して空気を圧縮しエネルギーを蓄えてスリットから扇風機とは比べ物にならないぐらいのスピードで噴き出させています。

もっとも、この方法が優れていると思うのは

ファンとモーターを完全に囲ってしまっえるので扇風機よりモーターを強力にしたところで音を下げることが可能になるということですね。

扇風機は羽根が露出しているので、防音させることが出来ませんから。その為回転スピードをあげるとゴォーという風切り音が盛大に発生してしまうんですよね。

だからといってこの、「Dyson Air Multiplier」が静かだというのは間違いで、スリットからでる速度の高い空気はいくら整流されているとはいえ、乱流にならないわけはなく音はそれなりに出ているはずです。もちろん、下部の円筒のモーター音やスリットを通過する音やファンの風切り音もあるはずです。

もちろん、リング内で一旦整流してから噴出すので扇風機のように回転渦は発生しないでしょうから、風当たりのよい流れにはなるかも。

15倍で空気を吸い込むとなると、扇風機よりもロスは多そうなので同じ風量を出したときの消費電力はどうなんでしょうねぇ。

CAEエンジニアとして流体解析をかじっている身としては、その辺がとても気になりますね。

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