【レビュー】高級感のあるシェーバー:日立ロータリーシェーバー カサノバ
みんぽすさんより、HITACHI ロータリーシェーバー CASANOVA RM-GX1-M(ウッド)(以下"カサノバ")をお借りしましたので、早速ファーストレビューをお送りしたいと思います。
で、今回、日立のこの"カサノバ"をお借りしたのはなによりその特徴的なデザインに目を奪われたのと、ロータリー刃の剃り味が気になったからです。
ニュースリリース:2008年10月14日:日立
株式会社日立リビングサプライ*1(取締役社長:船越 喜彦)は、ロータリー内刃を大径の10mmとし、15枚のスパイラル刃を配した「新ロータリー内刃」を搭載し、大人の美学を追求した新発想のデザインコンセプトで透明感あふれるクリスタル・フォルムを採用した、ロータリーシェーバー「カサノバ」RM-GX1を11月1日から発売します。
ロータリーシェーバー RM-GX1 : 日立の家電品
取扱説明書:RM-GX1(PDF)
このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。(詳細は末尾で)
□はじめに
私は、高校生の時に初めて髭剃りを購入したんですが、そのときからずっとPHILIPSユーザーです。PHILIPSといえば、円形の回転刃が有名で他社のシェーバーと違うそのデザインは独特です。他のシェーバーは、内刃が左右に動く往復式が一般的ですが、この日立のシェーバーはPHILIPSと同じ回転刃を使っているようです。ただし、回転方向が違っていて、PHILIPSが肌に水平に刃が回転するのに対し、日立は円筒の刃が肌に垂直に回転します。これをロータリーシェーバーと日立は呼んでいるようです。
各方式の特徴としては、往復式は刃の形状に柔軟性が高く肌にフィットしやすい形状の為、もっとも深剃りが望めるようですが、深剃りは逆に肌をいためやすいのが問題ですね。また、往復式は中央部ではもっとも刃の速度が高く剃る力も高いですが、両端に近づくにつれて刃の速度が落ちます。回転式は肌への接触部分はどうしても往復式よりも小さくなりますが、両端まで一定の速度で刃が肌にあたるので安定した剃り味が期待できます。
また、往復式や日立のロータリーの場合は外刃が薄い金属シートで出来ている為、使い続けると外刃が破れると肌を傷つけることもあると昔、電気店の店員さんに聞いたことがあります。PHILIPSの外刃は非常に頑丈なつくりですし破れることはないようです。
以上が私のシェーバーの刃の種類に関しての知識です。今までPHILIPSにしてきたのは、肌がそんなに強くないのと、それほどひげは濃いくないこと、そして、なにより独特のあのデザインが気に入っているからです。
それでは、カサノバのレビューにいよいよ入りたいと思います。
比較として登場するのは、現在使用しているPHILIPSのシェーバー HQ7140です。
□パッケージ
外箱です。非常に横長になっています。箱のデザインは黒をベースに高級感のある感じに仕上がっています。今回お借りしたのがウッドモデルだからか中央の柄もウッドな感じですね。他のシルバーやブルーのパッケージはどうなっているのか気になりますね。本体と同じシルバーやブルーになっているのかな?
※追記(2009年1月16日)
モノフェローズ仲間のjulajpさんはシルバーモデルのレビューをされておられますが、パッケージ中央のデザインもシルバーになっていました。商品カラーに合わせてパッケージまで変えてしまうなんて日立の気合の入り方がわかります。採算性から考えたら凄いことです。
思わず手に持ってしまう日立ロータリーシェーバー カサノバRM-GX1 fc気まぐれなるままに~?!
蓋を開けたところです。左側に説明書が折られた感じで入っており、説明書に包まれるような形で、本体がソフトケースに入った状態で収納されていました。右側は、電源アダプターやシェーバーオイル、ロータリーウォッシャーが入っています。あと、掃除用ブラシはケースの中に入っていましたが、今回お借りしているのが見本品であるため、実際の収納位置は不明です。
同梱物を並べてみました。
・本体
・取扱説明書
・掃除用ブラシ
・電源アダプター
・シェーバーオイル
・ロータリーウォッシャー
・ソフトケース
が入っています。
説明書は、折り曲げて入っているために、新品でも曲がってます...。曲がっているとちょっと読みづらいですよね。最初に見ることはあってもあとはあまり見ないと思われる説明書ですが、箱などの形状や説明書自体のサイズを工夫して平らに収納できるようにして欲しい気がします。
□本体
PHILIPS HQ7140の電源アダプターとともに"カサノバ"を並べてみました。派手なカラーに立体的な造型のHQ7140に対してはシックなデザインでフラットなカサノバって感じでしょうか。特にカサノバは握り部分、コの字の透明なクリスタルが印象的ですね。ぱっと見ると本体が空中に浮いたように見えます。中央部分は木目調になっていてより高級感を高めています。金属部分はミラー加工されていて、綺麗なんですが、すぐに指紋がついてしまいますので撮影に苦労しました(汗)
おそらくお借りしている程度の使用では目だった傷は入ったりはしないと思うのですが、1年、2年と経ったときにこのクリスタルや金属部分の傷や汚れで印象がどうなるのかが気になりますね。一気に傷が入って美しくなってしまうとなると困るなぁと思います。
背面です。HQ7140はくの字になっているので撮影の為に背面で固定するのは大変でした、かなり微妙なバランスで置いてあります(笑)、カサノバのほうはフラットなんで何の問題もなく裏向けにできます。
横向きです。HQ7140の曲がり具合がよくわかります。一方でカサノバの薄さが際立って見えますね。
HQ7140の方は持ったときにヘッドが丁度あごに垂直になるような角度にしてあります。
カサノバはスクエアでフラットな形状なので、旅行時などはかさ張らなくてよいでしょうね。
背面の際剃り用トリマーを出したところです。HQ7140は本体がくの字であるからか非常に大きく飛び出します。一方のカサノバは上にスライドすると刃が出てきます。HQ7140の方が本体から刃が離れるので比較的使いやすいだろうなと感じました。この辺は実際に使用したらまたレポートしたいと思います。
次にそれぞれ手に持ってみました。
HQ7140は本体が丸く太くてグリップを握る感じになります。丁度、親指のところに電源ボタンがくるようになっていますのでオンオフはらくらくです。
電源ボタンは円形で周辺と中央部が盛り上がっていて中央部を比較的しっかりと押す形になっていますので、触れたぐらいでは電源が入ることはありません。電源を入れるとボタンの回りのLEDが緑に点灯します。
カサノバは真四角な形なんで、ガシっとわしづかみにする感じになります。私はそんなに手が大きいほうではなく、カサノバの真四角な形状はちょっと握りづらいと感じました。真四角な形と言えど、もう少し幅を狭くするとか角を丸く落とすなどして、手のひらへのフィット感をアップして欲しいと感じました。ちょっとデザインの犠牲になった部分のように思います。
HQ7140に比べて結構ずっしりした印象を持ちましたが重量的には188gと200gと12gの差しかなく、握りのしにくさがより重量を感じさせているのかもしれません。
カサノバの電源は側面に設けてあります。側面とフラットで軽いスイッチになっているので、ちょっと本体をつかんだ拍子にスイッチがはいるということもありました。電源を入れると、青いLEDが点灯しますが、クリスタル内部まで光が透過し、まるでクリスマスのイルミネーションのようです。
□充電(電源アダプター)
カサノバの端子は、背面の下方にありますが、なんと垂直にコードを差し込みます。これは結構驚きましたね。置かれた本体から垂直にコードが出ている様は結構異様です。
電源コードを接続したままの利用もできるのですが、この場合コードが手に当たってしまって非常に邪魔です。
一般的には邪魔にならない底だと思うのですが、デザインを最優先した結果ここしか場所がなかったんでしょうね。
あと、電源アダプターは、本体と違ってデザイン性が低いのが残念でなりません。せっかく本体がカッコいいデザインなのにもったいないですよね。
機能性もコードを結束するバンドとかもなく収納や持ち運びには適した感じではないですね。一度充電すれば、21日間は持つらしいので電源アダプターの出番は少ないかもしれませんが、長年の仕様でバッテリーの持ちが悪くなってきたり、充電し忘れてたりするときの為に電源アダプターを持ち歩きたいと思う人もいるでしょうし、この辺収納のしやすさも考慮して欲しいと思います。
付属品までこだわってってこそこういう製品は所有欲がそそられるものではないでしょうか?
HQ7140のほうは、オーソドックスに底に端子があり、そこに電源アダプターを差込ます。当然、手で握った場合も干渉しません。
電源アダプターは本体部はコンセントに垂直方向に立つ感じで小さめです。さした状態だとコンセントから殆どはみ出しません。これは、おそらく他のコンセントとの干渉を極力避けるためのデザインと思います。コードもカールしている為に、特に結束しなくてもよく収納はもちろん持ち運び時にラフに扱っても邪魔にならないのがいいですね。
バッテリーの持ちは1週間程度とカサノバには遠く及びませんが、カサノバの価格帯(17,000円程度)でPHILIPSのシェーバーとなると、アーキテックのRQ1060かHQ8261ぐらいで、このあたりの機種は1時間の充電池で17日~20日間ぐらい持つので比較検討している方には特に問題にはならないと思います。
なお、両方のシェーバーとも100V~240Vに対応していますので、コンセント形状を変更するアダプターさえ用意すれば世界中で使えます。
□ヘッド(外刃、内刃)
カサノバのヘッド部分ですが、グリップ部分と数mmの隙間があいており、上下に動くようになっています。前後や左右には動きません。上下にしか動きませんが、一列のロータリーなので外刃の有効面積も広く、ある程度寝かせていてもそれると考えられます。
ヘッド部分の分解方法ですが、左右にある黒いつまみを押せば簡単に外れます。
外刃の交換目安は約1年となっています。
外刃を外すと、内刃が出現します。ロータリー刃であることが分かります。らせん状に刃が並んでいてドリルのようになっています。
カサノバは防水仕様になっているので、刃をつけたまま水で洗えます。
内刃の洗浄には付属のロータリーウォッシャーを外刃の変わりに装着し、流水の下で電源をONにしてすることで簡単に綺麗になるようです。これは実際に洗浄したときにやってみたいと思います。
洗浄タイミングの目安は2~3日だそうです。
内刃が露出した状態で電源が入られてしまうのでちょっと怖いです。
くれぐれも小さいお子様の手の届かない場所に置かれることをお願いします。
とはいえ、どんな状況になるか分からないですし、カバーは比較的簡単に外れますから
内刃が露出した状態でないと電源が入らない=カバーをつけないと電源が入らない
などの安全設計をお願いしたいですね。
そして、片側にねずみ色のボタンがありこれを押すと簡単に内刃が外れます。
内刃の交換目安は約3年です。
外刃と内刃です。外刃は薄い金属のシートが円形に曲げられていて、開いている穴は規則正しい形ではなく、非常に複雑な形をしています。マルチアングル外刃と呼ばれているようでいろんな方向からのカットに対応しているとのことです。
HQ7140の方は3つに並んだ円形部分が刃になります。この部分は真ん中を中心に凹むように動くので肌に密着するように出来てきます。
ヘッド部分の下にボタンがありこれを押すとパカッっとヘッドが開きます。
この状態で水をかけることができるので、ひげくずを簡単に洗い流すことが出来ます。
電源は入りますが、刃と回転軸が切り離れていますし、万一回転軸に手が当たっても軸にとがった部分はなく怪我をするほどのことはありませんので、非常に安全な設計になっています。
このヘッド部分は上方に引っ張ると簡単に取れ、内側にある支持器具を外すと、内刃と外刃を取り出せるようになります。
HQ7140の刃は円盤状で刃は不等間隔に並んでいます。HQ7000シリーズは一列ですが、カサノバと同価格帯のアーキテックシリーズやHQ8000シリーズだと3列になりかなり広い面積でカットが可能になっています。
外刃の方はスリットと穴の組み合わせになっていますが、スリットの方は側面まで少し回りこんでいるので髭が横からすっと入りスムーズな剃りが可能になっているように思います。
替刃は内刃と外刃がセットで販売されていますが1個ずつなのでHQ7140の場合は3セット購入する必要があります。大体3個で6,000円~7,000円程度です。アーキテックやHQ8000シリーズはヘッドごと交換になるのですが、大体同じぐらいの価格で交換できます。
ただ、交換時期は約5年と非常に長くなっていて、内刃、外刃ともに非常に頑丈にできているのがわかります。
私のように替刃を交換するより、本体を買い換えたいと思うほどの長い寿命です。
カサノバの刃と並べてみました。同じ回転式の刃ですが、カサノバは垂直、HQ7140は水平に回転するため全く印象が異なります。HQ7140の方が部品点数が多いので分解しての洗浄は大変に思うかもしれませんが、私は容器にこれらをがさっと入れて、100均などで売っている発泡剤をつかった電気シェーバー洗浄剤を使うので関係ないですね。
どちらも洗浄後に潤滑オイルを垂らして洗浄は完了します。
現在のAmazonでの替刃の価格から5年間の費用から一年あたりのコストを産出してみますと
10年間の替刃費用
カサノバ:
外刃K-X25S交換5回(1,750円×5回=8,750円)
内刃K-X11U 交換1回(2,640円×1.67回=4409円)
合計:13,159円(1年あたり2632円)
HQ7140:
内外刃HQ8交換1回(2,331円×3セット×1回=6,993円)
合計:6,993円(1年あたり1399円)
とランニングコストはカサノバが2倍ほどかかってしまいます。
HQ7140などPHILIPSのシェーバーだと、刃に関してはほぼメンテナンスフリーと考えてよいのは凄いですね。
PHILIPSのシェーバーは他社よりちょっと高いという印象がありますが、替刃まで含めた価格で比較すると意外とリーズナブルなことが分かります。私も今回調べてみてPHILIPSを見直しました。
□最後に
まずは使用する前の本体の印象に関するレビューをお届けしました。
カサノバの個人的な印象としては、デザインは非常にカッコよく高級感にあふれ、今までのシェーバーにない感じで、友人などと一緒に旅行するなどのときに、おっ!すごいなそれ!と思ってくれるのは間違いないと思います(笑)
洗面台においていても生活感がでないのはいいですよね。それならば充電台とか欲しいかもしれません。スマートに並べておきたいですからね。ま、我が家の場合は洗面台の中にしまってしまうのであんまり意味がないですが(汗)
ただ、デザインにこだわるあまり、使い勝手は犠牲になっていると感じました。毎日使用するものだけに、持ちにくいのはちょっといただけない気がします。
一方のPHILIPS HQ7140のほうは、デザイン的には今ひとつであっても、使い勝手に関しては非常に練られている印象です。刃の寿命が長くランニングコストがカサノバの半分というのもポイントが高いです。
髭剃り自体は毎日使うものですし、個人的にはデザインよりも使い勝手(もちろん剃り味も)重視で選びたいと感じてしまいます。
自宅用とは別に、出張時や旅行時用にこのカサノバをコンパクトにしたような製品なら購入したいかもしれません、携帯用のポケット シェーバーでデザインのよいやつってあんまりないんですよねぇ。
さて、本体のレビューはこの辺で終了したいと思います。
これから、1月中旬までこのカサノバをお借りしておりますので、実際に使用してみての感想などを後日お送りしたいと思います。
※追記:2009年1月27日
1ヶ月使った後の感想を追加しました。
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