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2008年11月 4日 (火)

【WRC】Rd.14 Day3 Rally Japan

WRC 世界ラリー選手権2008 VOL.8 ラリージャパン
世界ラリー選手権第14戦ラリージャパンが終了しました。現地で観戦しているとなかなか情報がはいらずスバルやスズキの速報メールが頼りです。

結果としてはフォードの1-2 M.ヒルボネンが優勝、J.ラトバラが2位です。3位にはシトロエンのS.ローブがはいりました。

S.ローブは3位に入ったことで前人未踏の5年連続ドライバーズチャンピオンとなりました。

4位にはスバルのC.アトキンソン、5位、6位にスズキのP-G.アンダーソン、T.ガルデマイスターがはいりスズキは今シーズン最高の結果となりました。

初開催な上に雨が降ったり止んだりする難しいラリーとなりましたが上位は安定していましたね。M.ヒルボネンは最初から速いタイムをならべJ.ラトバラもそれを追随。S.ローブは最初から3位以上狙いだっため無理をせずこの順位が最後までキープされました。Day3にはJ.ラトバラがM.ヒルボネンに迫りましたがマニュファクチャラーポイントを優先しチームオーダーがでたようです。

S.ローブは現時点で14戦中10勝という成績をみれば何も言うことが無いでしょう。5年連続ドライバーズチャンピオンに値するドライバーであることは間違いありません。対するM.ヒルボネンは安定感はあるものの、やはりスピードではまだまだ及ばないところがあります。とはいえ、スバルにいた頃から考えればものすごい成長ぶりです。ラトバラもまだまだ伸びしろがありますし、しばらくはシトロエンとフォードの2強争いが続きそうです。

スバルのP.ソルベルグはDay2からスピードがのり始めトップタイムをだすなどセッティングミスをして遅れたS.ローブ(C)に一時は20秒差まで近寄りましたが、Day2の札幌ドームを前に右リアをヒットしLEGリタイアとなってしまいました。ちょうどサービスに運ばれてきたペター車を見ることができましたが右リアは大きく壊れタイヤもサスペンションも無くなっていました。素人目には修理が出来そうにないように見えスーパーラリーは無理だと思いましたが、修理時間の3時間でメカニックが治したのには驚きました。しかもDay3では連続トップタイムを出すなどただ治しただけではないところが凄いです。結局8位フィニッシュでとなりましたが、ペターはセレモニアルフィニッシュ前のランプ前でドーム内でドーナツターンを披露するなどファンサービスを忘れないのが流石です。早くポディウムのてっぺんに立って欲しいです。

ペターのDay2サービスDでの談話から、インプレッサが大分仕上がってきている様子が良く分かります。ただ、もともとインプレッサが得意としていた、狭くて滑りやすい路面に対する応答性はまだまだのようで、ここが改善されれば、再び優勝争いが展開できるようになるのだと感じます。そうすれば、クリスも優勝争いが可能になってくるでしょうし、シトロエン、フォード、スバルが優勝争いをしてくれればWRCが盛り上がること間違いないです。

Rally JAPAN : Japanese: Day2 サービスD フラッシュを公開しました
5 ペター・ソルベルグ / フィル・ミルズ
「ストーリーはシンプルなんだ。広くて、乾いていて、スピードの出せるコースでは、車は確実にぼくの運転に答えてくれるし、実際、今朝はそれをやっていたんだ。でも、いったんそれが、狭くて、湿っぽくて、すべりやすいということに変われば、さらに、もがいたりあがいたりするということなんだ。午後には、天気がすっきり晴れることを願っているよ。」

スズキに関しては、2台が目立ったトラブル無く完走し、5位6位に入ったのは良かったですね。ただ、まだまだ上位とはタイム差が大きく優勝争いをするには時間がかかりそうです。

PWRCはDay1からずっとロシアの18歳ドライバー、ノボコフがリードをしていましたが最終SSを前にマシントラブルで後退し結果ハンニネンが優勝、2位にノボコフ、3位に新井敏弘が入りました。

ハンニネンと、新井さんの戦いは結構緊迫していましたね。ハンニネンとの勝負になるだろうと、WRC+の記事で書いていたとおりの展開に読みの深さを感じます。Day2のサービスで新井さんにお会いしたときに優勝は狙えます?って伺ったんですが、ちょっと笑いながら首をひねられていたんで正直厳しいなぁという感じだったと思いますが、ラリーは最後まで何が起こるかわらかないものですね。結果的には3位のままでしたが、上位3台は10秒以内ですし誰が優勝してもおかしく無かったですね。2007年全日本ラリーシリーズチャンピオンの勝田さんはDay3で転倒してしまったようです。「全く、勝田さんは期待を裏切らないんだから、すぐにチャイナラリーがあるのにマシンどうするのよねぇ?どっかからレンタルとか考えないと」とは新井さんの奥様の談です。チームアライは今日フェリーで北海道から出て、そのあとすぐにアジパシへむけ中国に飛ぶそうです。

WRC総合結果
1位M.ヒルボネン(F)3:25'03.0
2位J.ラトバラ(F)+31.1
3位S.ローブ(C)+2'30.6
4位C.アトキンソン(SB)+3'42.4
5位P.アンダーソン(SZ)+5'12.9
6位T.ガルデマイスター(SZ)+6'09.4
7位M.ウイルソン(F)+7'05.3
8位P.ソルベルグ(SB)+13'19.9

PWRC総合結果
1位J.ハンニネン(M)3:43'30.4
2位E.ノビコフ(M)+6.3
3位新井敏弘(SB)+9.2
4位E.ブライニルドセン(M)+3'47.8
5位鎌田卓麻(SB)+4'23.1
6位M.バルダッチ(M)+6'40.6
7位田口勝彦(M)+7'34.7
8位奴田原文雄(M)+13'48.9

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