【レビュー】SELPHY CP770:収納便利なバケツ型プリンター
パソコンの操作に疎いMARUTOが簡単にデジカメのデータを印刷したいというので、簡単操作のコンパクトプリンターを購入しました。購入したのはキヤノンのSELPHY CP770でバケツ型をしたユニークな商品です。
購入の目的はサテライトブログの方にもアップしましたが、HALの時はソニーのプリンパを使っていました。
今年8月に生まれたAYAちょの育児日記用プリクラシール作成が主用途になります。その他には来客にすぐに写真を渡したいときなどですね。
この手の簡単プリンターは、キヤノンのほかEPSONはもちろん結構いろんなメーカーから出ています。
たとえば
キヤノン SELPHY
エプソン カラリオMe
HP コンパクトフォトプリンター
ソニー ピクチャーステーション
パナソニック ルミックスプリンター
フジフィルム ファインピックスプリンター
最近のパソコン用プリンターにはカードスロットを備えるものもあり、パソコンを立ち上げなくても印刷できるものも結構あるのですが、パソコンのある場所に行かないと行けなかったり、用紙をいちいちセットしなくてはいけなかったりと簡単に印刷とはいかないのが現実です。
コンパクトサイズでシール印刷ができるものは意外となく、SELPHY CP770になりました。
この機種を選んだ理由は、本体と用紙カセットやインクフィルム、ACアダプターなどが全部ひとまとめに収納しておけることですね。デザイン的にもかわいくMARUTOは気に入ったので即決定です。
□パッケージ
黄色がまぶしいパッケージです
蓋を開けると画像も蓋が開いて中身がどうなっているのかわかります
内蓋を開けると説明書類が載ってます。
本体が見えました。
中身を全部並べて見ました。
・本体 (CP770)
・ACケーブル
・プリンターソリューションディスク
・クリーナー
です。他の付属品はバケツの中かな?
本体のサイズ的には、一般的な家庭用のバケツと同じ直径程度の横幅と高さがあります。
楕円形(正確には長楕円)の形なので奥行はそれほどありません。
高さがある分、思っていた印象よりかはちょっと大きめでした。
左右にある緑の爪を外すと本体とバケツが分離します。
本体は結構小さいです。
バケツの中には
・ペーパーカセット(Lサイズ用/カードサイズ用)
・お試し用Lサイズカラーインク/ペーパーセット(5枚分)
・コンパクトパワーアダプターCA-CP200
が入っていました。
□印刷
まずは、インクフィルムカセットを用意します。
一般的なプリンターのインクカートリッジに相当する物ですね。
カードサイズシート用のインクフィルムを印地面を上にして文字が読める向きで本体横の蓋を入れて挿入します。
ちゃんとした向きにしか入らないようになっているので間違えることはありません。
カードサイズのカセットです。あらかじめシールシートを購入してありましたので透明のカバーをあけて用紙をセットします。
蓋を閉じることができるので保管時の埃などの心配は不要ですね。
この状態でバケツの中に収納できるのでさらに安心です。
印刷するときは、カセットの透明の蓋を半分だけ開けて、この状態で本体に差し込みます。
本体の蓋を開けて、奥まで差し込んだら準備完了です。
CPシリーズはカセットが飛び出してしまい場所を取りますが、ESシリーズならば、カセットが完全に内部にセットされるので本体サイズが変りません。
ESシリーズは用紙とフィルムインクが一体となったカートリッジですし、手間や簡単に使えるということを考えるとESシリーズの方が良い気がしますねぇ。
コンセントにACアダプターを刺し、ACアダプターに差し込んだACケーブルを本体裏側の端子に接続します。
いちいち、ケーブルを本体に差し込むのが面倒なので、どうせバケツのサイズは場所をとるのですし本体が大きくなってもよいのでACアダプターを内蔵してコンセントをさすだけで使えるようになっていればより簡単に印刷できると思いました。もちろんケーブルは本体内に収納できるようにしてほしいです。
電源ボタンを長押しすると起動します。一瞬では起動しませんが、数秒で起動します。
本体手前のカードスロットにカードを差し込みます。
miniSDは直接差し込めますが、microSDはアダプターを使ってフルサイズのSDカードにしないと差し込めません。
上面に淵があり、スロットが見えないので、本体をちょっと持ち上げてカードを入れる必要があります。カードスロットへのアクセスは悪いですね。スロットを上面に持ってくるなど工夫が欲しいところです。
ESシリーズはこの辺もぬかりなく上面にスロットがあって入れやすくなっています。
カードを挿入すると自動的に中身を表示してくれます。デジカメのDCIMフォルダー以外のフォルダーに画像があっても表示してくれました。
方向キーの左右で画像選択、上下で印刷枚数を決めます。
画像は一枚ずつしか表示されませんので、大量に画像が入っていると選択するのが大変です。
液晶の解像度も低そうですし、画質も悪く視野角も狭いので正面からみないと見づらいです。
もう少し、広くて良い液晶がほしいところですね。
画像の選択に関してもグリッド表示で一気に選択できるような工夫もほしいところです。
私がCP770を購入したあとに出たSELPHY ES3ではダイヤル式のボタンになったので画像選択は簡単になったかもしれません。
以前持っていたプリンパは液晶はないもののテレビを画面として使えグリッド表示も対応していたので、選びやすかったです。
今回は8枚のシールが作れるシートを入れましたのでメニューから印刷設定でレイアウトを"8面配置"に切り換えます。自動写真補正とか赤目補正とかも設定できます。
とりあえず、8枚の画像を選んで印刷しましたが、必要な印刷シートの量は表示されるものの、選択した画像の枚数は表示されないので分かりにくいです。
9枚目を選択すると必要な枚数カウントが2に変わるので、一応無駄な印刷を防ぐことはできますが、あと何枚選べるとかが分からないのが不便です。せっかく分割印刷が出来るのですから、画像の選択枚数を表示して欲しいところです。
印刷ボタンを押すと印刷が始まります。
印刷ボタンを押しても、プレビューなどは表示されないのが不便ですね。
8分割のシールシートを入れていたのに、1面配置になっていてジグソーパズルのようになってしまったり
とか、
8面配置になったままなのに、1枚しか選択してなかったのでもったいない印刷になってしまったり
というミスを何度かやってしまっているので、印刷前の確認プレビューが欲しいところです。
プチシールは画像のかなり中心部分しかシール部分にならないので注意が必要です。
MARUTOは結局、プチシールなのに、はさみで切って使ってます(汗)
なので、次からはプチシールではなく1枚物のシールシートを購入する予定です。
インクジェットプリンターと違って昇華型プリンターは三原色に分かれたフィルムインクを重ねていくことで印刷していくので、シートは何回も往復して印刷していきます。印刷時間はまあまあかかりますので大量印刷には向かないと思います。
左側にはPictBridge用とPC接続用のUSB端子があります。
今度は、お試し印刷用に同梱されていたL版の用紙をセットしました。
カードサイズ比べると結構長く出っ張るので場所は広く必要です。
用紙カセットだけ交換して印刷しようとすると、こんな画面がでてインクフィルムの交換を促す画面がでます。
SELPHYのESシリーズだと、用紙カセットとフィルムカセットが一体になっているのでこういう面倒なことが発生しませんね。
用紙が長いので、印刷中は背面に少し飛び出しますので注意が必要です。
印刷が終わった後は、余白部分を取り外せば淵なし写真となります。
印刷画素数的にはインクジェットには及びませんが、1ドットで1色しか表せないインクジェット方式とはちがい、1ドットでフルカラーが表現できる昇華型プリンターの仕上がりはまるで写真屋さんに頼んだような綺麗さです。
□まとめ
ACアダプターやインクフィルムや用紙カセット2つなど付属品が全部まとめて収納できるのが最大の特徴ですね。バケツには結構ゆとりがあるので楽にしまえます。
印刷用紙やインクフィルムの交換は簡単です。
印刷用紙とインクフィルムが必ずセットになっているので、インク切れの心配がないのも安心です。
画質に関しては昇華型らしく滑らかな色合いで美しくしあがり、写真屋さんで頼んだようなクォリティーになります。
印刷自体は画像を選んで枚数を指定して印刷というシンプル操作なんで迷うことはありません。小学3年生のHALでも一度教えたら二度目以降は自分で印刷できました。
残念な部分としては、
・ACアダプターをいちいち接続するのが手間
・カードリーダーへのアクセスが悪い
・液晶の画質が悪い
・分割印刷とかをすると選択枚数やプレビューがないので印刷ミスがおきやすい
・用紙カセットとフィルムが別体になっていて切り替えるのが大変
というところでしょうか
私がCP770を購入したときにはESシリーズにはシールシートがなかったのですが現在はシールシートも追加されたのでちょっと悔しいですね。
私がCP770で挙げた残念な部分のいくつかはESシリーズの方で改善されていますし、本体設計はESシリーズで付属品が収納できるプリンターがあればベストだと思います。
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