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2008年11月11日 (火)

【モノフェローズ】DZ-BD10HとHDC-SD100の画質比較レビュー

日立製作所 BD+HDDビデオカメラ『ブルーレイカム Wooo』 DZ-BD10H Panasonic デジタルハイビジョンビデオカメラ ブラック HDC-SD100-K

みんぽすさんからお借りしている日立 ブルーレイカム DZ-BD10Hの最終レビューとして、HDC-SD100との画質比較をお届けしたいと思います。

約一ヶ月、運動会を皮切りに、自宅や外出時に両方とも持ち歩いていろいろ撮影してみました。撮影結果に関しては、我が家にあるDIGA(DMR-BW830)に取り込んでから、HDMI接続してある、液晶のAQUOS(LC-42GX3W)での再生で比較しています。

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。(詳細は末尾で)

DZ-BD10Hといえば、CMOSの画素数が700万OVERと現行機種の中で最も画素数の高いカメラです。
HDC-SD100の方は、現行機種の中で唯一3つCMOSを搭載したカメラです。

そういった機種の特徴を知っている上で、今まで取り貯めていた映像を見比べてみました。

結果として、

花鳥園や運動会など、ごちゃごちゃとして色のメリハリの大きい場所では

DZ-BD10Hのほうが輪郭がくっきりしている感じがします。(解像感が高い)
HDC-SD100は輪郭が甘いという感じがしました。

これは、ハイビジョン画像を作るときの問題かと思います。

ハイビジョンの画素数は1920x1080=約200万画素なんですよね。

DZ-BD10HのCMOSは700万画素ということで完全に上回ってます。

その情報を元に200万画素の画に圧縮して作り出すわけでくっきりした絵になっていると感じます。
開発者インタービューでもそのあたりは語られていますね。

逆にHDC-SD100は3原色を分光して3つのCMOSそれぞれで読み取るので色合い的には綺麗なはずですが、1つのCMOSの有効画素数はたった60万画素程度なわけで、決して60万が3つあるから60×3=180万画素になるわけではなく、1つの画素を3つの画素から作るだけなので3つあわせても60万画素にしかなりません。

それを200万画素にまで引き伸ばしていることになるので、解像感に乏しいのはいたし方が無い部分と思えます。
せめて1CMOSの有効画素数が200万以上あれば解像感もでてくるのかなと思います。

次に

屋内や夕方以降など、明るさが足りない状況になると

DZ-BD10Hは設定を変更しないと暗く映ってしまう。
HDC-SD100は、"おまかせiA"が働いて適切な明るさで撮影でき暗くてもノイズが少ない。

と感じました。

これは、同じ撮影能力を持つ、兄弟機HDC-HS100の印象も含めて評価していますが、手持ち花火程度の明かりでもノイズも気にすることなしに綺麗な画造りが出来る実力は最低照度が2ルクスという3MOSの本領発揮だと思います。しかも、こういう状況でも設定は"おまかせiA"さえオンにしておけば、自動的に"ローライト"モードに切り替わってくれ、ユーザー側が特に設定を気にする必要がないのがすばらしいです。

ノイズに関しては、外の撮影だと、十分に光があり1画素あたりの受光面積が小さくても十分な光量が確保される為、DZ-BD10Hのような1CMOS高画素タイプの方が有利になりますが、室内とか夕方や夜など、明るさの足りない状況ではHDC-SD100やHDC-HS100のように、一素子当たりの受光面積が広い3MOSが有利になったということなのだと思います。

んじゃぁ、どっちが良いの?といわれると、実際に使用するシーンがどういう状況なのか?ということと自分の腕を考えて選ぶしかないですね。

我が家の場合は、家庭ビデオという用途だし、生まれたばかりの赤ん坊がいますので、必然的に室内撮影が多くなりますのでHDC-SD100の方が適しているのではないかと思っています。しかも、"おまかせiA"が自動的に撮影状況を判断してモードを瞬時に切り換えてくれる(途中で明るさなど撮影状況が変わっても大丈夫)ので設定を考えなくても撮影の失敗がないというのがすばらしいです。

屋外など比較的明るい場所での画質はDZ-BD10Hがすばらしいと思いますが、ちょっと暗くなって撮影条件が厳しくなると、設定変更を要するなど途端に腕を要求されるのが辛いですね。

初心者や初級者が腕を要求されると辛いのは、本体の液晶と実際に映像を見るテレビでは状況が全然違って撮影設定をどうやって調整してよいのかが分から無いためです。コレは私が実際にDCR-TRV10で経験したことです。本体の液晶で見やすく設定したつもりでも、あとでテレビで映像を見たときに明るすぎたり、暗かったりして見づらかったことが多々あります...。

おそらく、コンパクトデジカメが各社こぞって、顔認識機能や明るさセンサーなどを用いた、自動撮影シーン選択機能を入れてきてますので、ビデオカメラに関してもこれらを各社追従してくると思います。

どれも、自動で綺麗に撮影することを目的に開発されてきた機能ですので、細かい画質云々にこだわって失敗の多いビデオができるよりも、画質はそこそこでも失敗の少ないビデオカメラを選んだ方が結果的に良いのではないかと私は思います。ホームビデオはテレビ番組と違ってその時一度限りしか撮影できない一発勝負なのですからね!

以上、DZ-BD10HとHDC-SD100(HDC-HS100)の画質比較レビューでした。

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