【ﾓﾉﾌｪﾛｰｽﾞ】ソニー ウォークマンAシリーズ NW-A828レビュー

みんぽすより、ソニーのウォークマンNW-A828（ブラック）をお借りしましたので、レビューをしたいと思います。残念ながら、対応機器をもっていないので、このウォークマンの特徴の一つであるBluetoothやビデオレコーンディングクレードル（VRC-NW10）を使った録音機能に関しては試用できていませんがご了承ください。

※追記（2008年7月1日）
みんぽすより追加でVRC-NW10をお借りしましたのでレビューを掲載しました。

【ﾓﾉﾌｪﾛｰｽﾞ】ビデオレコーディングクレードル VRC-NW10レビュー

まずは、パッケージからAppleとは違ったソニーらしいパッケージですね。結構小さい感じです。全て紙で出来ています。

なかからウォークマンを取り出している様子です。箱の裏側からずらして取り出します。内容物は非常にギリギリのサイズで作られていて無駄のない感じですが、返却時には元に戻すのが大変そう...。

中身を全部だしてみました。イヤホン、USB接続コード、クレードルアダプター、ストラップ、説明書＆CD-ROM、本体となっています。

自己所有のiPod touch（クリスタルAirジャケット装着）とiPod nano（TUNESHELL装着）と並べてみました。
大きさ的には丁度真ん中ですね。

重ねてみました。幅は一番細いですが、長さは中間ですね。

左側から、見たところです。本体だけの厚みではウォークマンが若干厚いようですが、クリアケースを装着している為どれもそれほど変わりません。逆に言えば、クリアケースを装着するとちょっと厚くなってしまうということですね。

NW-A828の厚さ：9.3mm
iPod touchの厚さ：8.0mm
iPod nanoの厚さ：6.5mm

上から見たところです。ウォークマン上部にはノイズキャンセリング機能のスイッチがあります。

下から見たところです。コネクタとイヤホン端子が見えます。イヤホン端子はノイズキャンセリング機能用に若干凸上になっていて、付属のイヤホンの突起と噛み合うようになっています。もちろん一般的なイヤホンも使えます。

右側からみたところです。ウォークマンだけボタンが一杯ですね。ボリュームボタン、Bluetoothボタン、ロックボタン、ストラップホールがあります。

□操作
まず、操作音はD-snap同様にのビープ音です。で、昔使っていたソニーのカセットウォークマンやMDウォークマンと全く変わっていなくて正直驚きました。対するiPodは操作音は、クリック音であって、ビープ音ではないので新鮮に感じられましたが、この当たりせっかく新しい技術のプレーヤーなんですから、ウォークマンにしてもD-snapにしても工夫が欲しいところです。

インターフェイスは、ごく普通に使いやすいですね。最近の携帯電話的なインターフェイスで直感的につかえると思います。

ホームメニューです。3x3でアイコンが配列されています。iPod touchユーザーなんでつい、アイコンにタッチしそうになりますが、下部のカーソルキーで操作します。ソニーらしくクルクルピッピッなジョグダイヤルが欲しかったところです。

□機能
インテリジェントシャッフルに関しては、良く聞くシャッフル、タイムマシンシャッフル、全曲シャッフルと選べます。

タイムマシンシャッフルは、曲の発表年毎の曲をシャッフルで聞かせてくれるものでなかなか面白い試みではあります。ただ、1年しかターゲットでないため、登録曲数少ないとあまり面白いものではないです。前後5年とか10年とかでシャッフルが可能であれば年代を感じられてもっといいのになと思いました。

ウォークマンAシリーズはポッドキャストには正式には対応していませんが、MP3ファイルなどを直接登録すれば、ポッドキャストも聞くことは可能です。

SonicStage CPでいちいち転送するのが面倒という方にはiTunesとウォークマンを同期できるSonicTunesというフリーソフトがあるのでそれを試すのもいいと思います。一応みんぽすに確認したところ試してもよいと了承を得ましたので試せましたら別途ご報告させていただきます。

ただ、転送が出来ても、シャッフルではポッドキャストと区別はされないので、音楽を聴いていたらいきなりポッドキャストが流れてきてびっくりするなんてことがあります。

ポッドキャストは私にとって通勤時間の貴重な情報収集の場なので是非とも対応して欲しいところです。最近、新聞を電車内で広げている人を見かけなくなりましたが、意外とみんなポッドキャストでニュースとか聞いているのかなぁと思ったりしています。

□転送ソフト
付属のソフトウェアをインストールすると、ウォークマン接続時に専用ランチャーが起動します。ここから、行いたい各作業を選ぶとそれぞれの作業に適したソフトウェアが起動するという仕組みになっています。

SonicStage CPが音楽の転送に使いますが、動画や写真などは別ソフトが担当。

音楽の購入はmoraから行えます。

転送は下図のような画面で行います。MP3にもWMAやAACにも対応しているので、単純にファイル転送のみの時間がかかるようです。（著作権保護ファイルには非対応）

動画や静止画を転送できるMedia Manager for WALKMANもあります。

動画に関してはRSSで配信されるビデオポッドキャストに対応していますが、音声ポッドキャストには対応していません。

カスタマーサポート

登録されたRSSに、音声ファイルや再生できない動画ファイルがある場合、その内容は表示されません。

写真に関しては随時転送したいファイルを選ぶ必要があり、iTunesのようにフォルダを指定しておいて自動的に同期するというのはできなさそうな感じです。

音楽、動画、写真など一括で同期できるiTunesの方がシンプルで使いやすいと感じます。

音楽や動画に関しては上記でも触れましたSonicTunesというソフトウェアで比較的簡単に同期がとれます。
（自動同期機能は現バージョンにはありませんが、接続時にSonicTunesメニューが出るようにすることは可能です）

□イヤホン
自己所有のソニー MDR-EX90SLと比較してみました。

基本的にMDR-EX90SLというか廉価版のMDR-EX85SLにノイズキャンセル機能用のマイクをくっつけたような形になっています。このマイクで外部の音を集音して、ノイズと感じる部分に逆位相の音をぶつけて音を消すということをしています。MDR-EX90SLに比べて若干重さを感じますが、それは比較するからであって特に気にするほどではないと思います。

付属イヤホンの端子部分には突起があり、これが本体の窪みをあわせることでノイズキャンセル機能が有効になるようです。

この突起がある為、付属イヤホンを別のオーディオプレーヤーに接続することは不可能です。

MDR-EX90SL付属のケースに入れてみました（笑）
結構、ぴったりと収納できますね。もちろん革ケースにも入ります。

□音質
まずは、付属のイヤホンではなく、自己所有のソニー MDR-EX90SLにてiPod touch、nanoと聞き比べてみました。音源はMP3の192kbpsです。

iPod touchに比べて明らかにクリアで澄んだ音がして好印象でした。
iPod touchよりも音のよいiPod nanoと比べてもさらにクリアな感じを受けました。

次に付属のイヤホンでノイズキャンセル機能をOFFの状態で聞いてみましたが、基本的にクリアーな音は変わりませんね。さすがに、MDR-EX90SLよりいい音とは感じませんでしたけど、それは自己所有ということで贔屓が入っているからかもしれません（笑）

□ノイズキャンセリング
通勤時の電車内で試してみました。以前、PanasonicのD-snapを試用させてもらったときにはノイズキャンセルの効果を殆ど感じることが出来ませんでしたが、NW-A828では、スイッチをONにした途端、明らかにノイズがなくなるのが分かります。特に低音で響くノイズが全くといっていい程感じられなくなり、音楽がとても聞きやすくなります。正直ノイズキャンセル機能というのがこれほど凄いとは思っても見ませんでしたね。衝撃的です。

ただ、どうしても頭を押さえつけられた感じというか、耳が詰まった感じになってしまうのは避けられないようです。高音域のクリアーな感じもなくなってしまいます。

音楽だと顕著ではありますが、ポッドキャストなど音声では特に気になりません。また、航空機など非常に大きな騒音が定常的に流れているような環境だと騒音の方が鬱陶しい感じになりますし、音楽なしでもノイズキャンセル機能を使いたいと感じます。残念ながらBluetoothをつかってワイヤレスで音楽を効いた場合はノイズキャンセル機能は動きませんので注意が必要です。ソニーのMDR-NC32NXやオーディオテクニカのATH-ANC3のようにイヤホンだけでノイズキャンセル機能を有するものとBluetoothレシーバーを組み合わせる他ありません。

また、車内や駅のアナウンスもかなり押さえられてしまいますので、気をつけてくださいね。自分は、降りる駅に気づかず、二度乗り過ごしてしまったぐらいです（汗）。

多少ノイズキャンセル機能を落としても構わないのでアナウンスの声あたりは良く聞こえるようなモードがあってもよいかなと思います。そういうところこそ技術の見せ所だと思います。

□画質
ビデオも転送して再生させて見ましたが、画質が問える画面サイズ（2.4インチ）ではないと思います。iPod nanoよりかは画面が大きいのですが、iPod touch（3.5インチ）と比べてはいけないレベルですね。画質が悪いわけではありませんが、iPod nano（2インチ）もそうですが、あまりビデオを見るのに適した機器ではないと思います。今や、携帯の画面サイズが3インチを超える時代ですからね、携帯で動画を見たほうがよいという結論になってしまいます。

付属のストラップには、スタンドになるパーツが付属していて、背面の穴に差し込むとウォークマンが丁度良い角度で自立します。

ただ、左利き用に設定した状態でスタンドを使うと、ストラップ取り付け金具が飛び出している為、若干斜めになってしまいます。なんというか情けない感じでコレは設計の詰めが甘いとしか言えません。だったら左利き用なんて用意しなければ良いのにと思います。

ビデオの再生画面の向きはいちいちメニューをだして切り換えねばならない為ちょっと面倒です。iPod touchの用に加速度センサーを搭載しろというのはコスト的に酷かもしれませんが、せめてワンタッチで切り替えられればなと思いました。写真の再生画面向きとは連動していませんので面倒です。

□まとめ
まずは、基本的な部分を操作した感想をまとめますと、音質とノイズキャンセリング機能に関しては満足が行く性能ですね。デザインもすっきりしていて好印象、iPodと比較しても全く引けをとりません。ただ、ネットワークウォークマン登場当初より言われていたことですが、SonicStageも含め付属ソフトはiTunesに比べれば使いづらいといわざるを得ません。

残念ながら、Bluetooth機能は対応機器を持っていないため試すことができませんが、PanasonicのD-snap SV-SD950Nのようにオールマイティー（送受信＋携帯ハンズフリー）な機能があるわけではないようで、ウォークマンから音を出力するだけの機能のようです。ソニーは携帯電話も販売しているのにもったいないですよね。せっかくBluetooth機能があるのですから、付属のイヤホンも有線ではなく、ノイズキャンセル機能やハンズフリー機能もつけてワイヤレスで実現して欲しい限りです。

以上で、ざっと使った状態でのレビューをお送りしましたがいかがでしたでしょうか？

iPodだって完璧なツールではなく、不満点もあるんですけれど、それを許容できるものがあるのでヒットしているわけです。そういう、不満点が気にならないぐらいの"何か"をウォークマンにも期待したいですね。

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