【みんぽす】D-dockレビューPC連携/HDD再生編
D-dock(SC-SX950)レビュー PC連携編
□PCとの連携について
今までiPod用にとiTunesで管理していたファイルを一挙にD-dockに取り込んでD-dockライフを満喫したいと思います。iTunesではCDの取り込みを汎用性を考えてMP3で行っています。音質はデフォルトより一段上の192kbps。一般的にはAACのXP(128kbps)相当の音質があると言われていますね。
さて、D-dockとPCとの接続ですが、さすがに取扱説明書(こちらからダウンロードできます)を見ないとやり方がわかりませんね。
ネットーワークおよびパソコン側の準備、設定に関しては53~59Pに書いてありました。
対応しているOSはWindows VistaとWindows XP SP2とありますが、NASにも対応しているということなので、ちゃんと設定すればWindows 98や2000、Mac、Linuxなどでも繋がりそうな気がします。
□PC側で準備と確認
取扱説明書によると、PC側の設定では、共有フォルダを設定しアクセス許可をフルコントロールで与えればよいようです。私のPCのOSはWindows XP Professional SP2でユーザー権限はadministratorを与えてあります。
ということで、新たに共有フォルダを作るのも面倒ですし、iTunesの保存フォルダとして使用しているフォルダを指定します。こうしておけば、PC側で新たなデータを加えても簡単にD-dockへ転送が可能になるはずですしね。
私は、iTunesの保存フォルダをデフォルトの「マイ ミュージック」から変更していて
F:\iTunes\
に設定していますので、そこにiTunes Musicというフォルダが存在しています。
このiTunesフォルダを右クリックして「共有とセキュリティ」を選択しました。
上記のようなウィンドウが表示されたのですが、取扱説明書でチェックするように書いてある項目「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」と「ネットワーク ユーザーによるファイルの変更を許可する」がなくて焦りました(汗)
どうやら、初期設定ではセキュリティ対策からリモート アクセス(共有)が無効になっているようです。
(ひょっとするとWindows XP Professionalだったからかもしれません。Home Editionならすんなりいったかも)
設定を確認して次へ
他のPCで設定しませんので「ほかのコンピュータで…」を選択して次へ
完了を押して再起動します。
PCが再起動したら、再度先ほどのiTunesフォルダを右クリックして「共有とセキュリティ」を選択すると、取扱説明書に書いてあるように「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」と「ネットワーク ユーザーによるファイルの変更を許可する」の項目が現れましたので、チェックを入れてOKをクリック。
そうすると、フォルダに手が添えられた表示に切り替わります。これが共有できる状態になっている証しですね。
以上でPC側の準備が出来ました。
□D-dockの設定&インポート
次にD-dock側の設定にうつります
PC名には「コンピュータ名」を入力し、ユーザー名にはログイン可能な「ユーザー名」を入力。パスワードではそのユーザー名でログインに必要な「パスワード」(設定してなければ未入力)、共有フォルダには先ほど共有を設定した「iTunes」を入力して「インポート」を選択します。
iTunes以下の音楽データが入っているフォルダが一覧で表示されました。
※注意
最初、F:\itunesの下あるiTunes Musicフォルダを共有フォルダ名iTunes Musicで設定し取り込もうとしましたが、通信は成功するものの下位のフォルダが認識できませんでした。正確な原因はわからないですが、上記のように一つ上のiTunesフォルダにするとiTunes Musicフォルダをすっ飛ばしてさらに下位のフォルダが認識されましたし、iTunes Musicフォルダ以下のアーティスト名フォルダ(スペースなし)を指定してもフォルダ名が表示されたので、単純にスペースの有無が原因かもしれません。一応説明書には半角スペースは使えるようなことが書いてありますけどね…。
Windows側のフォルダのスペースが問題なのか、共有フォルダ名のスペースが問題なのか検証できてませんが、うまく下位のフォルダが表示できなかったら、フォルダ名からスペースを省いてみるとよいかもしれません。
ここから、転送したいフォルダを選択すればよいのですが今回は全部のフォルダを転送するので、リモコンの「サブメニュー」を押して、「全てのフォルダにマーク」を選ぶと
画像のように全部のフォルダにチェックが入りますので、ここで「決定」ボタンを押します。
しばらく通信中になります。
どうやら、フォルダ数やファイル数、容量などを取得していたようです。ここで「はい」を選択すると再び「通信中です。しばらく…」の画面がでた後、転送が始まりました。
転送中の画面です。
PCからD-dockへのデータ転送
で、この転送中の画面の「残り時間」表示ですが、実際の経過時間とかなりずれます。
これは、我が家ではPCが無線LANでルーターと接続されているからかかもしれません。
で、本当は実際に転送にかかった時間を見ておきたかったんですが…深夜の作業でしたし、寝てしまいました(笑)
ま、見ている限り、転送時間はどんどん短くはなっていくものの伸びることはなかったので、5.27GBのデータでも、5時間はかかってないと思います。
次の日の朝に、確認してみると、転送後には転送できなかったファイルが表示されていました。表示されていたのは「編集長のここだけの話 (編集長のここだけの話):NBonline(日経ビジネス オンライン)」のAACファイル(拡張子m4a)だけでした。AACファイルには対応しているはずなんですが、原因は不明。
HDDに保存されたデータが一挙に増えたのでかなり便利になりましたね。800曲近いデータを入れてもたった6GBにも満たない容量を使ってませんので80GBだと1万曲近い曲が格納できそうです。
この後、電源をオフにしていましたら、しばらくして、オレンジランプが点滅していました。
これは電源オフの間に新たに保存されたデータがどのような印象の曲なのかを調べているらしいです。
PCに保存してあった、データを全て取り込んだので、Optionポートは事実上iPodの充電ポートになってしまいしたね。(D-dockからiPodへの楽曲の転送はできません)
また、ここまで設定ができてしまえば、D-dockに保存してあるデータのPCへのバックアップも可能になります。
バックアップはバックアップを保存する側に「sxbackup」という名(共有名も同じにする)のフォルダを作成し、「設定」の「HDD バックアップ/復元」で「HDDのバックアップ」を選び必要項目を入力して「バックアップ開始」を選択すればOKです。2回目以降のバックアップは前回のバックアップとの違う部分(差分)だけをバックアップするので、時間は少なくて済むようです。
ただ、バックアップデータに関しては暗号化がされてしまうので、PC側から読み取ることはできませんので注意してください。
つまり、新しい曲をD-dockに取り込んでもPC側に転送して再生できないことになります。
iPodとの併用を考えるならば、新しい曲はPCで取り込んでおいて、D-dockへ転送するようにした方がよさそうですね。この辺はせっかくネットワークでPCにつなげられるのですから、同期が出来るようになっていても良いのになと感じました。
また、欲を言えば、インターネットへの接続も可能ですので、ライバルのNetJukeのようなサービスの他、ポッドキャストなども自動的に取得できるようになっているといいですよねぇ。それこそテレビへの接続も可能にしてビデオポッドキャストの再生なども出来れば便利ですよね。って夢は広がりますが、今後の機種に期待したいところです。
□HDDの曲を聴く
HDDに大量にデータが入れば、D-dockでの曲の聴き方が一挙に広がります。いちいちD-snapとかiPodをポートに接続しなくても本体のみで手持ちの曲が全て聴けるというのは便利極まりありませんよね。しかも、今までPCに録り貯めていたデータまで一挙に活用できるわけですから完璧です。
聴く曲を選ぶには、リモコンの「選曲」ボタンを押します。「曲を探す」にすると、アーティスト名やらアルバム名などで特定のデータを探すことが可能です。「おすすめ」を選ぶと、「全曲ランダム」や自分で選んだ曲(マイリスト)や新たに取り込んだ曲(新曲)などを選べます。
で、右にある「印象選曲」ですが、これがD-dockの面白い機能ですよね。HDDに取り込んだ曲を解析して、「ウキウキ系」、「癒し系」、「ゆったり系」、「騒ぎたい感じ」、「ポップ系」、「切ない感じ」、「ノリノリ系」と7種類が用意されています。
コレは「ゆったり系」を再生したところです。
コレは「ノリノリ系」を再生したところです。
対照的な2つのリストですけど、それほど間違った感じじゃないんじゃないでしょうか?
iTunesやiPodでは「シャッフル」(全曲ランダム)で楽曲を溜め込む楽しさを教えてくれましたが、確かにその日の気分に合わない曲が再生されることも有りますよね。そういったときにこの印象選曲はなかなかいいんじゃないでしょうか?結構気に入りました。
□リモコン
本当は最初の設置レビューの時に紹介すべきだったんでしょうけど、使い勝手がわからないと紹介もできないので、今回のレビューでご紹介します。
比較したのは我が家のDVDレコーダーであるソニー スゴ録 RDR-VH85とVodafone/SoftBank 905SHです。
各ソース(音源)の再生ボタンはそれぞれ独立しているのと、全ての機能がリモコンから操作可能なので、ボタンの種類は非常に多いです。
ぱっと見た印象的にはテレビやビデオのリモコンにかなり近い感じですね。数字キーがあるのでそういう印象になるのだと思います。息子なんて完全にテレビのリモコンと勘違いして操作しようとしてましたから(笑)
数字キーは基本的にCDのトラック番号入力や文字入力に使用します。入力方法は携帯とほぼ同じで各数字にアルファベットやひらがなが割り当てられています。
ただ、せっかく数字キーが有るのですから、1~12までの数字にして、ビデオのリモコンと同じように、テレビの操作が出来ても便利じゃないかと思います。たとえば、テレビの音声をAUX(外部入力端子)に接続して、D-dockをスピーカーとして使ったりという使い方も面白いと思うんですよ。そのときにプログラムリモコンのように、D-dockのリモコンでテレビをつければ、テレビは消音にして、D-dockはAUXに切り替えたりできるとより便利ですよね。
□次回
以上でD-dockレビュー PC連携/HDD再生編を終わりたいと思います。
次回ですが、D-dockとD-snapとの連携について取り上げて行きたいと思います。ご期待ください。
なお、ご質問や不明な点がございましたら、私の分かる範囲でお答えしたいと思いますのでコメント欄に書き込んでくださいね。本体が手元にあるうちならばより詳しい回答ができると思います。
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