【WRC】Rd.14 LEG3 RallyJapan
データ整理はいつになるかわからないので(汗)とりあえず、LEG3の結果をお伝えします。ラリー観戦中は目の前を走るラリーカーに必死で意外とラリー状況を把握する余裕がないんですよねぇ。スバルの速報メールも結構読み飛ばしていて、あとで、またローブがいなくなってる!とか気づいたりしました。ということで改めて情報を整理したいと思います。
WRCの総合優勝はフォードのM.ヒルボネンが獲得。初日にいきなりM.グロンホルムがリタイアするという展開になり、S.ローブをなんとしてでも抑えねばならないという使命があったわけですが、S.ローブはSS13でリタイアし楽になりました。滑りやすい路面は得意なフィンランド人であり、ラリージャパンは初回から全て参加しているという利点が効を奏したのか、目立ったトラブルもなくパーフェクトな走りをみせ堂々の優勝です。2位にはシトロエンのD.ソルド。こちらもローブがリタイア後はマニュファクチャラー選手権のためにプレッシャーがかかるなかM.ヒルボネンにも一時迫る激走をみせ得意でないグラベルでありながら、見事にトラブルを回避し2位をGetです。3位はH.ソルベルグ。オレンジ色の車体はどこにいても強烈に目立つのでギャラリーも分かりやすくていいです(笑)H.ソルベルグも、2人同じくトラブルを上手く回避し見事ポディウムに立ちました。
4位以下は、普段はポイントをとることすらないドライバーたちが並びました。ま、上位陣が見事に全員こけたのでラッキーでしたね。それよりなにより、8位に入ったGr.Nの田口勝彦さんが凄いPWRC優勝のG.ポッゾより1分12秒速い、3'44:37.7でのフィニッシュです。APRC(アジアパシフィックラリー)に参戦されておられますが、同じGr.N車両を使うPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)勢を抑えての堂々Gr.N優勝且つ総合でも8位で入賞です。海外のラリーでも恐ろしく早い(新井さんやヒギンスでも追いつけない)地元ドライバーがいますが、まさに田口さんも地元ドライバーとして海外のメディアからは恐ろしく早い地元ドライバーとして映ったことでしょう。
スバルは見事に全滅。トップが謝罪する事態。P.ソルベルグは復活後トップタイムを連発するなど日本のファンの為に走ってくれました。似た路面が予想されるラリーGBに期待したいですね。
PWRCもWRCと同じく上位勢が次々とトラブルに見舞われる中、堅実な走りをしたG.ポッゾが優勝。2位にはA.アラウージョが入りましたがフィニッシュ後の車検で違反が見つかり失格。繰り上がって2位がL.クザイ。3位にチームアライから参戦の鎌田卓麻さんが入っています。
LEG2終了後のサービスで鎌田さんとサインを貰いつつお話しました(その時点で2番手)が、私が、「優勝ねらってくださいね」と聞くと「ポッゾ早いからねぇ」とご謙遜いやいや、充分戦えますって。でも今年は何があるかわからないですから確実に走ってればひょっとして?と思っていたんですが、残念ながらパンクにブレーキトラブルに見舞われ後退...。まさか災難が鎌田さんの方に降りかかってくるとは思いませんでした。LEG3の新得のリフューエルで給油中にタイヤやマシンの下を覗かれてましたが、その時点でおかしかったんでしょうねぇ。しかし、まあ、アラウージョの車検違反失格で目標のポディウムフィニッシュとなりましたし結果オーライですかね。鎌田さんとは同い年(学年は鎌田さんが一つ上)なんで今後も応援しまくりですよ!頑張ってください。そして、あのフォグランプカバーをシルバーにするデザイン復活を切に願ったり。あれカッコよくて好きだったんですよねぇ。新井さん次第かな?8位には同じくチーム新井の池町さんが入賞おめでとうございます。
PWRCチャンピオンシップは新井さんがノーポイントにおわり残り2戦はスキップなので、ジャパンで優勝したポッゾが残り2戦を優勝か2位、アラウージョの失格でヒギンスにも可能性が残り2戦を優勝すれば逆転できるという状況。新井さんが圧倒的に有利ですが何があるのかわからないですし残り2戦も目が離せません!
ラリー終了後のチームARAIショップで新井さんと話してたんですがはポッゾはないとおっしゃってました。そしたらお子さんに、そんなこと言ってたら負けるよ。って突っ込まれてました(笑)
しかし、車検後にセレモニアルフィニッシュってワケには行かないんでしょうかねぇ。終わった後に失格とか昇格とかってなんか盛り上がりに欠けちゃいます。ま、車検には時間がかかるんで無理でしょうが...。
WRC最終順位
1位M.ヒルボネン(F) 3:23'57.6
2位D.ソルド(C) +37.4
3位H.ソルベルグ(F) +4'33.7
4位M.ウィルソン(F) +6'37.9
5位L.P.コンパンク(F) +6'40.4
6位M.ストール(C) +7'04.3
7位F.ヴィラグラ(F) +11'15.3
8位田口勝彦(M) +20'40.1
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17位P.ソルベルグ(S) +26'28.2
36位X.ポンス(S) +54'11.6
PWRC最終順位
1位G.ポッゾ(M) 3:45'50.6
2位L.クザイ(S) +2'40.1
3位鎌田卓麻(S) +2'48.4
4位E.ヴェルツノフ(S) +4'51.1
5位M.ヒギンズ(M) +5'32.7
6位P.フロディン(S) +12'49.0
7位J.ハンニネン(M) +17'21.8
8位池町佳生(S) +17'58.1
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