【WRC】ここ最近のWRC関連ニュース

AUTOSPORT WEBからいくつかWRC関連のニュースがあがってますのでちょっとまとめて記事にしたいと思います。

・2009年WRCは全12戦で開催。2012年導入の新WRカー規定はグループNとS2000がベースに
・来季以降のJRC公式タイヤサプライヤーもピレリに。ミシュラン、JRCからも撤退へ
・モンテカルロ・ラリー、チュリニ峠のステージが2008年に復活
・デュバル、シュコダとのプログラムが終了

まず、最初は、今後のWRCの動向に関するニュースですね。

2009年WRCは全12戦で開催。2012年導入の新WRカー規定はグループNとS2000がベースに

6月27日にフランスのパリで行われたFIA世界モータースポーツ評議会で、WRCの近未来予想図が明らかとなった。中でも注目すべき議決はふたつ。2009年よりWRCは年間12戦で行われることになり、2012年よりWRカーはグループNもしくはS2000車両をベースとしたものになる。

現在は、年間16戦開催されているWRCですが、2009年からは年間12戦に縮小されるようです。これは主にコストの問題ですね。10年ほど前には年間8戦～10戦程度だったんですが、年々増えていって、2004年にラリー･ジャパンなどを入れるためについに16戦となったのです。

しかしながら、ただでさえコストが高く参入メーカーが少ないのに、年16戦では予算が取れないメーカーが次々と離脱（三菱、シュコダ、ヒュンダイなど、プジョーは成績不振が原因なので違う）していってしまいました。

逆に、WRCを自国で継続や新規加入したいという国は20国ぐらいあるそうで、なんだかバランスが取れない状態です。この差はなんでなんでしょうね？

FIAとしては、とにかく、WRCを盛り上げる為には、参入メーカーを多くすることが先決ということで一気に4戦の削減に踏み切るようです。

コスト削減のもうひとつの手段としては、再び高コストが問題となりつつあるWRカーの刷新ですね。案では2012年にグループNかS2000をベースにターボ＋4WDを追加したモデルになるようです。現在のグループNはスバルと三菱の4WDターボが独占、S2000はNAの4WDで総コスト規制がかかってます。結局のところS2000にターボを搭載したのを時期WRカーにしようということみたいですね。ターボ搭載により、2Lエンジンなら3LNA程度のパワーを出せますので迫力がでるでしょうね。もともとS2000をそのままWRカーにしようということだったかと思うのですが、既存メーカーがターボ＋4WDを残して欲しいというのが強かったわけです。ただ、逆に新規参入メーカーとしては、ターボをどうするかという問題がでてくるので難しいところですね。どうせなら、ル・マンのようにディーゼルターボとかにしてしまったら面白いのにと思います。

次のニュースは
・来季以降のJRC公式タイヤサプライヤーもピレリに。ミシュラン、JRCからも撤退へ

です。WRC、PWRCでは2006年を持ってピレリタイヤが撤退したため、BFグッドリッチ（ミシュラン）の事実上ワンメイクとなっていましたが、2008年以降のコントロールタイヤ制では、ピレリタイヤが採択されたため、BFグッドリッチはWRC、PWRCで使われないことになりましたが、JRC（ジュニアラリー選手権）でもピレリタイヤが採用になったようで、ミシュランはFIAが統括する世界レベルのラリーカテゴリーから撤退となってしまいました。

・モンテカルロ・ラリー、チュリニ峠のステージが2008年に復活

これは、素直にうれしいですね。やはり、ラリーは伝統を重んじる競技でないと（笑）

・デュバル、シュコダとのプログラムが終了

もと、シトロエンの2ndドライバーであったF.デュバルですが、シュコダとのプログラムが終了してしまったようです。
ローブにも迫るほどの速さをもったデュバルがこのような事態になってしまうのは残念ですよね。とはいえ、2008年より本格参入するスズキのSX4をテストしたりと、動向が注目されてます。

スズキは誰をドライバーにすえてくるのか気になります。