【スバル】R1eが平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰受賞
環境省から『平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰』が発表されました。その中に、東京電力(株)、富士重工業(株)、NECラミリオンエナジー(株)が共同で製作した、『R1e』が見事受賞しています。
受賞理由は、
平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰受賞者 [PDF 34KB]東京電力㈱富士重工㈱NECラミリオンエナジー
急速な充放電ができるリチウムイオン電池の開発、この電池を搭載したコンパクトで高性能な電気自動車を開発、そして高価な電池を大量に搭載しなくても短時間(15分で80%の充電)で補充電し利便性を向上させる急速充電器を開発。
富士重工業プレスリリース:富士重工業、電気自動車の開発が評価され、東京電力、NECラミリオンエナジーと 共同で、「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞 (PDF/287KB)
となっています。
R1eとは、もともと、2005年東京モーターショーに初めて出品されたR1のプロトタイプの電気自動車(参考記事)でして、ハイブリッドではなく、完全に電気のみで走ります。上記にもありますが、急速充電が可能な電気自動車なので、いざというときでもすぐに乗れる電気自動車となっています。
東京電力では、既にR1eを10台納入しておられ、走行距離の短いところで利用しているようです。
今後の計画では、2006年度に30台、6,7年かけて合計3000台もの業務車両をR1eに置き換えていくそうです。
【電気自動車・R1e編】東京電力が約3000台導入へ,目標価格は300万円 - Automotive Technology - Tech-On!東京電力では,このR1eを2006年度内にさらに30台導入する計画。さらに,2007年度以降,約3000台の導入を目指している。
ま、車両価格は、80km走行可能な充電池をつんだR1eでも300万円を目標とあるようにまだまだですけれど、燃費はなかなかのものです。
資料によると
軽自動車の燃費が 17.5km/L
R1eの燃費が 10km/kWh(計画目標値)
となっています。単位が違うので比較が難しいですけれど、1L当たりのガソリン価格は現在100円を軽く超えているにもかかわらず、1kWhの電力は業務用として10円程度だそうで、その差は歴然です。CO2の排出量もすくなくなってます。(車はCO2を排出しませんが、発電所での発電時にCO2を排出する為、0ではないのです)
一般用として普及するには、車両価格が150万以下になって、1回の走行距離が400km程度にならないと厳しいでしょうねぇ。
もちろん、15分で急速充電可能な充電器がすべてのガソリンスタンドなどに設置されれば、遠出にも安心して出かけられます。電気自動車や水素自動車、燃料電池車などが普及するカギとしては、こういったインフラ整備が不可欠でしょうね。
ハイブリッド車はそれまでの場つなぎでしかないのですから...。
できれば、スイスなどのガソリン車の乗り入れを禁止している山岳リゾート地などでも是非R1eを導入して欲しいですよね。
アルプスと環境 - スイスのエコライフ - 環境goo環境汚染を避け、大自然を満喫してもらうために、ガソリン自動車の乗り入れを禁止している山岳リゾートがいくつかあります。
関連記事
富士重工業,リチウムイオンキャパシタによる鉛蓄電池の代替に技術的なメド - Automotive Technology - Tech-On!富士重工業は,リチウムイオンキャパシタ(LIC)による鉛蓄電池の代替に技術的なメドを立てた。2006年11月20日から開催の「第47回 電池討論会」(主催:電気化学会電池技術委員会)で明らかにした。
NECラミリオンエナジーとの株式を手放したスバルですが、自社でも開発は継続しているようですね。トヨタを初めとする他社のハイブリッド車にリチウムイオンキャパシタが採用されるといいですね。
| 固定リンク
「スバル」カテゴリの記事
- 【試乗レビュー】高速でEyesightの自動運転を堪能!:レヴォーグ 1.6 STI(2017.12.04)
- 【スバル】ついにエクシーガ生産終了:2018年3月(2017.11.04)
- 【NBR24】スバルは無念の炎上リタイア。最終30分のドラマはすごかった。(2017.05.30)
- 【スバル】Live中継は21:20から!スバルはSPT3クラス3位で決勝へ:ニュルブルクリンク24時間レース(2017.05.26)
- 【スバル】やっぱりSGPは別物だった:XV、インプレッサ、レヴォーグSTI一気乗り(2017.05.28)
「車」カテゴリの記事
- 【車】ドリカム ラッピングインプレッサ(2018.01.05)
- 【車】スタッドレスタイヤの残溝チェック方法(2018.01.05)
- 【試乗レビュー】Q7とXVは同じ印象だった。:Audi Q7 quattro S Line(2017.09.02)
- 【車】車が真っ黄色だったので洗車:SUBARU EXIGA 2.5i Spec.B Eyesight(2017.05.13)
- 【レビュー】驚愕の全長55㎝!バンパーだけでもWRCの迫力!:週刊スバル インプレッサをつくる(2016.12.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
地球温暖化に関するうれしいニュースですね
どうかこちらの情報もよろしくお願いします
二酸化炭素の減らし方
http://www.team-6.jp/
気温1度上昇が意味するもの
http://ecom.city.kyoto.jp/forum/board/newThreadEach.rhtml?bd=ondanka2&no=82&anc=82
goo地球温暖化解説
http://eco.goo.ne.jp/word/issue/S00058.html
その他、地球環境問題
ごみ問題 地球温暖化 オゾン層破壊 森林破壊 人口爆発と貧困 食糧問題 エネルギー問題 水資源の危機
ダイオキシン問題 アスベスト 遺伝子組み換え食品 電磁波 酸性雨 核兵器・原発
http://www.chikyumura.org/earthNow/booklet.php
投稿: uu | 2006年11月27日 (月) 20時44分
uuさん
いろいろとご紹介ありがとうございます。
スバルこと富士重工業は
大型風力発電システムも
「新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」
http://www.nef.or.jp/award/kako/h18/index.html
に選ばれてます。
とかく、スバルの車は特殊なエンジン形式が故に、燃費や環境性能が悪いという評判が付いて回ってますが、それは既に過去の話でして、同じレベルの他社の車と比較すれば、燃費および環境性能は上回っていることが多いです。
そういったことを伝えたくて、このような記事を書いています。
投稿: 碧 | 2006年11月29日 (水) 15時10分